教室での通常の焼成は、ガス窯による「還元焼成」という方法で行っております。「還元焼成」とは焼成中に充分な酸素供給をせず、不完全燃焼に近い状態で焼成を行う事。窯の中は酸欠状態になります。炎は焼成に必要な酸素を粘土や釉薬の中の酸化物から奪ってでも燃えようとします。なので粘土の影響をより受けた変化や表情のある器が焼けるのです。
焼成温度も1280℃と、通常の焼成よりも高めの温度で焼成し、器をより焼き締まった状態にしております。
1230℃で焼成した電気窯の教室さんとは焼き上がりが断然違います!
還元焼成中は窯から炎が勢いよく出ます。
鍛冶屋さんが日本刀を作る行程を応用して、1300度の高温での野焼きを行っております。
組立式の窯で、河原でバーベキューする様な感じの構造の窯ですが、楽焼きの焼成方法にも似ています。
概ね20~40分程度で焼成が終わる非常識極まりない焼き方ですが、1300度の高温でオレンジ色に輝く自分の器に、自然釉(燃料の木が燃えた灰が1250度を超えた高温下の器に付いて釉薬状になる事)が付く課程を直接見られるのは感動です!
野焼き焼成時には別途追加料金を頂いております。
「炭化焼成」は、ガス窯の中に陶器製の箱を設け、炭と器を一緒に焼成する焼成方法で、炭と接していた場所とそうでない所とで表情が変わり、独特の焼き色になります。別途材料費と追加焼成費がかかります。