萩焼きとは
「大道土」と呼ばれる胎土(メイン)の粘土は、防府市大道から山口市鋳銭司四辻の一帯で採掘される砂礫の多い白色粘土。「見島土」と呼ばれる萩沖の見島で採取される、鉄分の多い赤土と、「金峯土(みたけつち)」と呼ばれ福栄村で採れる砂質の白色土を「大道土」に混ぜる事で、萩焼き独特の風合いの焼き上がりになります。当陶芸教室でもこの3種類をブレンドしております。
秀吉の朝鮮出兵時に日本に連れ帰った陶工らによって有田焼きなど各地で窯業地が立ち上がった一つに萩も含まれる様です。私は昔、朝鮮出兵時に陶工らが拉致同然に連れてこられたと学びましたが、どうも最近の研究では、戦の絶えない朝鮮半島から日本に陶工らが亡命を希望したとの説が有力の様ですね。ちょうど戦国大名達も、良い茶碗を自分の所で焼かせるため、こぞって朝鮮から陶工を連れ帰っていた様ですし。まさに「やきもの戦争」だった様です。
萩焼きは砂質を多く含み、吸水性がある器なので、使い込む事で器の風合いが変化し、他の焼き物よりも早く骨董品風の時代を感じる渋い器へと育ちます。これを「萩の七化け」と呼んでおります。
他の窯業地ではほとんど中国などから輸入した原土(粘土)を主にブレンドして作陶されているはずですが、萩はほぼ地の粘土で作陶されている希少な窯業地の一つです。
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講師お勧めの観光スポット
大小の多くのショップが密集するのは、萩城本丸門跡周辺と、菊屋横丁や伊勢屋横丁などの街中エリア、萩焼会館のある東部のエリアなどです。また萩インター周辺にも窯元が点在しております。
割烹千代さんで6~8月に甘鯛と赤ウニを是非頂いてみて下さい。
最終訪問日 2024年3月